まとめ
- 音質は圧倒的にAirPods Maxの方が上
- ノイズキャンセリング、外音取り込みもAirPods Maxの方が上
- 電池持ちは圧倒的にAirPods Maxの方が上
- 装着の手軽さはAirPods Proの方が上
- AirPods Maxの圧迫感は結構強い
AirPods Maxの感想
私はもともとiPhone 7でイヤホン端子が無くなったのを機にワイヤレスイヤホンであるbeats Xを購入し、beats flex発売と同時に乗り換えて使っていました。
ところが、友人とSkypeやFaceTimeで会話をしている際、「音質が悪く、聞き取りにくいので、MacBook Airで直接話してほしい」と言われました。
コロナ禍の影響で、最近はテレワークとなり、オンライン会議等が急増しました。
そのため、友人が使っていて音質が良かったAirPods Maxを買うことを決めました。
試しに友人とのFaceTimeで利用したところ、だいぶ改善されたと言われました。
少し…というより、大幅に高価なヘッドセットとなりますが、オンライン会議で使うには十分すぎる性能だと思われます。
そして、ヘッドフォンとしての性能ですが、beats X/flexとは圧倒的に世界観が違うと感じました。
私は、もともと音質にこだわりはありませんでした。普段は、iTunesで購入したAACか、過去に取り込んだMP3を聞いています。そのような環境であっても、AirPods Maxを使うと、ビットレートの違いがはっきりとわかり、非常に驚きました。
いいヘッドフォンを使うと戻れない、と言っていた人が多いのがわかりました。
音域についてですが、高音域、中音域、低音域がどれもはっきり聞こえます。AirPods Maxのレビューを読んでいると、「平坦で面白味のないヘッドフォン、この値段を出すなら他社でもっといいものがある」というものが多くありました。ですから、購入前は、非常に不安でしたが、実際は非常に満足度が高い製品だと思いました。
しかし、ヘッドフォンとしても通話用マイクとしても非常に良いとはいえ、67,800円(税込)の価値があるかと聞かれると、正直微妙と言わざるを得ません。
じゃんぱら等で未使用品が48,000円程度で販売されていますが、それぐらいの値段なら高いが奮発して買ってみよう、という気持ちになるのかな、と思ったりしました。
AirPods Proの感想
AirPods Maxを買った時点では初期ファームでした。ファームアップデートを試したものの、数日間試しても、アップデートできませんでした。サポートに電話してみたところ、Apple Storeでアップデートすることができるということで行ってみました。
しかし、Apple Storeで試してもアップデートすることができず、1週間ほど修理預かりとなりました。
そうなると、オンライン会議で使えなくなるため、新しいものが必要となりました。
耳がAirPods Maxに慣れてしまい、beats flexだと辛くなってきていたため、AirPods Proを買って帰ることにしました。
AirPods Proを使ってみた感想ですが、beats X/flexより良いものの、AirPods Maxに比べると音がクッキリしておらず、濁っていると感じました。
ノイズキャンセリングと外音取り込みについても、Maxに比べると中途半端だと感じました。
AirPods Proだけしか聴いていなければ、満足できるかもしれません。しかし、AirPods Maxに慣れた後だと、割高だと感じます。
AirPods Proを検討している方は、返品することを前提に考え、Apple Storeで購入することをお勧めします。
私は、beats flexだと不満を感じるものの、Maxを持ち歩くのは辛いため、返品はせず使い続ける予定です。
なお、使い続ける方は、修理代金が高すぎる上、落として壊す確率が圧倒的に高く、電池消耗も激しいので2年以内に交換する可能性が高いため、AppleCareは加入しておかないと後悔することになると思います。
電池持ちについて
AirPods Proの本体の電池持ちは非常に悪く、新品時点でも連続稼働時間は4時間ほどです。こまめにケースで充電して合計24時間程度とのことです。
一方、AirPods Maxは本体の連続稼働時間はノイズキャンセリング、外音取り込みで20時間だと言われています。毎日充電する前提だと、1日で使い切れるレベルではないことから、使っている途中に充電することはまずありません。
AirPods Proは、電池容量が小さく、充電回数が非常に多くなります。電池の消耗が進みやすく、1〜2年で電池交換か買い替えになる可能性が高いと思われます。また、壊した時の修理費用が非常に高く、両耳+ケースだと新たに買った方が安いため、絶対にAppleCare+に入っておくべきです。(AppleCare+は3740円(税込))
一方、AirPods Maxは電池持ちが半分になっても10時間持ちますし、電池交換も9680円(税込)で済みます。
装着感について
AirPods Pro、Maxの装着感はどちらも微妙です。両方とも長時間使うには辛い部分があるからです。
AirPods Proの辛い部分は、いまいち耳に入りきらないため、ずっと落とさないか気にしておかなければいけない、という点と、シリコンチップの付け心地があまりよくなく、耳が痛くなったり、痒くなったりすることがあるためです。
AirPods Maxの辛い部分は、締め付けが強すぎるところと蒸れるところです。長時間つけていると耳の外側が痛くなってきます。
私は耳が痛くなったら、外して休憩するようにしています。
beats X/flexも平気で5時間程度つけっぱなしで辛いと感じないので、慣れの問題もあるのかもしれません。
ノイズキャンセリング、外音取り込みについて
AirPods Pro/Max共にノイズキャンセリングはマイルドで、音がなってない時は外音が軽く聞こえます。
特にAirPods Proはノイズキャンセル機能のなBeats Xよりは雑音が少ないかな、と感じるレベルです。
逆に外音取り込みは両方とも非常に優秀で、マイクを使って取り込んだ音を流しているとは思えない自然さがあります。外音取り込みの自然さは圧倒的にAirPods Maxの方が上です。
AirPods Maxの外音取り込みは、ヘッドフォンの押さえつけによる圧迫感さえなければ、装着していないのではないかと疑ってしまうぐらいです。
音漏れについて
音漏れはAirPods Maxの方がしていると思います。ただ、AirPods Proもbeats flexより音漏れしているのではないかと感じています。電車内など人が密集しているところで使うときはノイズキャンセリングにして、できるだけ小さい音で聞いた方がいいと思います。
アップルデバイス間の切り替えについて
beats X/flexなどのW1チップ搭載機と違い、AirPods Pro/MaxのH1チップ搭載機は、iPhone、iPad、Macの間を自動的に瞬時に切り替えることが可能となっていますが、Macではほぼ失敗します。
これは、AirPods Pro/Maxの不具合でなく、どうもmacOSの問題のようです。
iPhone、iPadの場合も失敗することがありますので、人がいるところでは気をつけるか、手動切り替えにした方がいいかもしれません。
また、意図せずに切り替わることがあります。
たとえば、iPhoneとiPad、または、iPhoneを2台を同時利用して、片方で音楽を聞いて、もう片方でTwitterなどをやっている場合、Twitterの動画自動再生で勝手に切り替わってしまうことがあります。
このような問題を解消するためには、自動切り替えを停止させておく必要があります。
自動切り替えを無効化しても、W1と違い、H1は瞬時で切り替わるので問題はないと思われます。
(W1は切り替えに数秒かかりますが、H1は1秒もかかりません)
結論
AirPods Pro/Maxを買う価値があるか、と聞かれたら、是非とも試してもらいたいと答えます。
音楽体験、オンライン会議体験が圧倒的に改善される可能性が高いためです。
3万円、7万円と非常に高い上、AirPods Proは完全に消耗品なので、よほどの金持ちでないと使い続けるのは辛いものですが、一度体験すると快適すぎてやめられないという人も多くいると思います。