一昨年(2017年)の12月にKindle Paper White(32GB)モデルを購入しました。
現在は、防水対応の新製品が出ていますが、レビューするのは旧モデルです。
まとめ
- 電子ペーパーは目にやさしいが見づらい場面もある
- 32GBもあるのに大した冊数保存できない。
- 拡大がしにくくマンガは読みにくいこともある。
- スキャニングでなく、テキストタイプの本は読みやすい。
- Wi-Fiがとんでもなく遅い
- タッチパネルの操作が非常に難しい
電子ペーパーは目にやさしい?
確かに電子ペーパーは紙に近く目にやさしいとは思います。
しかしながら、300dpiとiPhone 8より解像度が低く、マンガは読みやすいとはいえません。
また、階調が細かくなくカラーページは見づらいです。
ライトはついているものの、液晶とは違ってバックライトでなく、画面の周りにライトがついています。
そのため、電子ペーパー上に影ができて「なんとなく下の方が黒ずんでる?」という印象を与えます。
32GBは大容量モデルといえるのか?
マンガモデルは32GB搭載されています。
そのため、スキャニングされた本もそれなりに保存できます。
しかし、思ったほどの冊数は保存できません。
大量の本を保存したい人は、iPad 128GBやiPad Pro 256/512GBを使った方がいいと思います。
拡大はできないに等しい
マンガなどスキャニングされた本については、ピンチイン・アウトで拡大調整をすることができます。
しかしながら、CPU性能が追いついていないことと、電子ペーパーは表示が遅いということの相乗効果で非常に操作が難しいです。
字が細かいマンガや図表が多い書籍はiPadを使った方が良いでしょう。
テキストの本は読みやすい
Kindleはもともとテキストを見るための端末です。
そのため、図表のないテキストオンリーの本は非常に読みやすいです。
ただ、300dpiなのに文字のジャギが気になります。
この辺もグレースケースの表示があまり得意でないことの影響があるのかもしれません。
Wi-Fiはとんでもなく遅い
この端末のWi-Fiは非常に遅いです。
32GBあるので、とりあえず読む本を大量にいれておこうと思うと地獄を見ます。
基本的に新しく買った本を1冊ずつ転送することしか想定されていないのだろうと思います。
基本的には、テキストの本を基準としているためだと思われます。
マンガモデルというのであれば、iPadレベルのダウンロード速度は欲しいところです。
タッチパネルの操作は難しい
Kindleはタッチの箇所によってページ送り、戻し、メニュー表示が行われます。
ページ送り、戻しはスワイプでもできます。
ただ、このタッチする箇所の見極めが非常に難しいです。
ページ戻しをしようとして真ん中あたりを押すと進んでしまったり、メニューを押そうとするとページ送りされてしまったり、付箋がついたりして非常に苛立ちます。
基本的にページ送り戻ししかしないので、OASISのページ送り戻しのキーがあると変わってくるんだろうなと思います。
最後に
結構文句を書いているのですが、実のところKindle端末は非常に良いと思います。
普段からKindleで本を買う人は、Kindle端末を買っても損はしません。
iPhone、iPad、Android端末でも本を読むことはできます。
しかし、iPhoneは小さすぎてマンガは読みにくいですし、iPadは重すぎます。
気楽に持ち歩けて、寝転びながらでも簡単に読める。
また、安価なので気を使わずに使える。
この環境に慣れると、ついついKindle機を使ってしまうことが増えていくと思います。
逆に、基本的にKindleだけで本を買うというぐらいの人でないと、買っても全く使わないともいえます。