6月4日 AM2:00より中継されたWWDC基調講演の内容で感じたことを書かせて頂きます。
基本的に、今回の発表はハードの発表が大量にある、というわけでもなかった割に楽しめました。今後は、ハードはそっと出してソフトについて大々的に発表していくというのが続いていくんでしょうね。(iPhoneは除く)
iPad OSについて
今回の目玉はiPad OSだったと思います。
これは一切情報が漏れてなかったので、私も驚きました。
また、マウスに対応したということも素晴らしいなと思いました。
もともとアップルも語ってましたが、iPadを立てた状態でキーボードを使っていると、重い腕をもちあげて画面をタッチするというのが非常に辛かったりします。
ここで、腕を無理にあげなくてもいいマウスやトラックパッドが使えるとなると非常に楽になります。
個人的見解ですが、Surface Laptopもペンやタッチパネルがほぼ使われていないのではないかと思われます。
ホーム画面に出てくるウィジットですが、これはあまり必要がないのではないかと思われます。
macOSでもあまり便利に使えてはいませんし、今回macOSではダッシュボードが廃止されるとのことなので、あまり必要ではなかったのだろうと思います。
そんなことをするぐらいなら、アプリ表示をもっと増やして欲しいと思いました。
ファイルアプリについてですが、HDDやUSBメモリーからのファイルがフォルダを含めて自由にアクセスできるようになる上、ZIPの圧縮展開にも対応するということで、これまで以上にファイル管理は楽になる…とは思いますが、そもそも問題なのはアプリ側で自由にさわれないことだと思うのです。
これは複雑性との兼ね合いが難しいとは思うのですが、サードパーティーを含む全アプリからもHDDやUSBメモリにアクセスできるようにしてもらわないと利便性があがるとは思えません。
SafariのPC化というのはいいことだと思います。
今のSafariでもWebアプリ以外はPC並みに使えているので、どこまで対応されるのか楽しみです。
同じアプリが起動できるようになる、という報道の中にSafariが2枚開けて便利になるということを書いている人が多数いるようですが、Safariは現在のiOSでも2枚開くことは可能です。
メモ帳が複数開けるというのは非常に便利だと思いますが、個人的にはもう一歩進んでマルチウインドウマルチタスクを実現してもらいたいなと思います。
そうなれば、MacBookを使う必要がほぼなくなるのでありがたいです。
iOS13について
まず、どのサイトでも高評価なダークモードですが、文字が見にくいのでMacでも使ってません。
「新しい!」と褒め称えている人も多いですが、そもそも古くからのPCユーザならDOS画面は黒に白だったのですから、今更って話だと思います。
メリットがあるとすれば、現在の主流となりつつある有機ELの省電力化という点だけでしょうか。
パフォーマンス向上についてですが、実のところ微妙な話だなと思ったりしています。たぶん、iPhone 5s/6を切り捨てたのはRAM容量の問題からだと思うのですが、RAM2GB端末ではiPhone 5sと同じように重くなっていくのではないでしょうか。
ちなみに、iPhone 8 Plus、iPhone XSではiOS12.3.1にアップデートされてからサクサクさに磨きがかかっていることを考えると、3GB以上の機種についてはパフォーマンス向上が期待できるのではないかと感じています。(開発者ではないので、beta版を使った感想ではありません)
macOSについて
macOS 10.15(Catalina)については大いに期待しています。
iTunesが分割、統合されることについてはいいことだと思います。
ただ、本来手をつけるべきWindows版iTunesがそのままというのは頂けません。
私がWindowsを使うことに前向きになれないのは、Windows版iTunesの出来があまりにひどいからです。iPodがWindowsに対応した時からあまりにひどいできだったので、Macを持っていなかった時は、i氏の壺でiPodに曲をいれていたぐらいです。
Sidecarについては、非常に期待していた機能…だったのですが、現行のベータ版では最近の端末しか対応されないということをきいてがっかりしています。私のメインマシンはMacBook Pro 15″ Late 2013なので対象外なのです。
スクリーンタイムについては、iPhoneでもあまり役立っていないので、大きな機能だとは考えていません。それよりもGeteKeeperが強化されて、ターミナルですら制限の対象になるという点については注目すべき点だと思われます。個人的にはMacはデフォルトでガチガチにセキュリティを高める方向に向いて欲しいです。
本来OSというのはすべてのハード、ソフトを管理して、人手をかけなくてもよくなることが正しいことです。使う人が細かいことを考えなければいけないということは本末転倒なのです。
Windows/Mac共にOSの基本機能よりもユーティリティ、アプリケーションに力をいれすぎだと思うのです。ハードを買ってきたらホビーでやることはすべてできるというMacは素晴らしいと思いますが、足元をもっと固めて欲しいと思っていました。
まぁ、そこをしっかり強化してきても、素人さんには「だから何?新機能増やせよ」って思われるだけなので、OSが進化したという風に見られないのですが…。
Windowsと比べて、macOSはOSの基本機能が比較的対応され、発表もされてきているとは思いますが、まだまだ利用者が何も考えなくても安全に堅牢性が高いシステムが使える段階にはいってません。
特に最近のアップルはOSの安定性も下がっており、ハードウェア的にも問題がある(特にキーボード・TrackPad・TouchBar)ので、足元をもっと固めて欲しいと思います。
そして、日本中の企業からWindowsを追い出すような状態になって欲しいです(笑)。
(この辺が林檎脳(笑))